自己分析ツールの選び方|診断・ワークシート・アプリ・本・人に聞く、5種類の使い分け早見表

自己分析ツールを、診断ツール、ワークシート、記録アプリ、本、人に聞く方法の5種類に分け、それぞれで何がわかるかと向いている使い方を整理します。ひとりでできるか、1回で終わるか続けるか、答えが返ってくるか自分で書くか、の3つの軸で選び方を解説し、組み合わせ方と気をつけたいことまで紹介します。

4コマでわかる自己分析ツールの選び方|診断・ワークシート・アプリ・本・人に聞く、5種類の使い分け早見表

自己分析ツールと一口にいっても、数分で結果が出る診断ツールから、紙に書き出すワークシート、毎日使う記録アプリ、じっくり読む本、身近な人に聞く方法まで、形はさまざまです。種類ごとに、わかることと、手元に残るものが違います。自分がいま知りたいことと、使える時間から種類を選ぶと、ツールを渡り歩かずにすみます。

知りたいことから選ぶ早見表

知りたいこと・やりたいこと合う種類主なツール・手法このサイトの解説
自分を表す言葉の手がかりが、すぐ欲しい診断ツール16Personalities・job tagの職業興味検査など無料診断ツールの選び方
自分に合う仕事の方向を知りたい診断ツールjob tag・キャリアアンカーの質問票など適職診断の選び方
これまでの経験を整理したいワークシートモチベーショングラフ・自分史モチベーショングラフ
やりたいこと・できること・求められることを整理したいワークシートWill-Can-Must・ikigaiチャートWill-Can-Must・ikigaiチャート
毎日の出来事から、自分の傾向を見つけたい記録アプリジャーナリング・日記のアプリ自己分析アプリの選び方
1つの手法を、考えた人の言葉で正確に知りたい本手法の原典にあたる本自己分析の本の選び方
自分では気づいていない面を知りたい人に聞く他己分析・ジョハリの窓他己分析

迷ったら、答えが返ってくるツールを1つと、自分で書くツールを1つ組み合わせてみてください。診断で出た言葉を、ワークシートに書き出した自分の経験と照らし合わせると、どちらか1つだけを使うより、自分に近い言葉が見つかりやすくなります。知りたいのが「自分の強み」に絞られているときは、強みの見つけ方で入り口ごとの手法を整理しています。

自己分析ツールを選ぶ3つの軸

ひとりでできるか、人の力を借りるか

診断ツール、ワークシート、記録アプリ、本は、ひとりで進められます。一方で、他己分析やジョハリの窓のように、身近な人に答えてもらう方法もあります。ひとりで進めるツールは自分のペースで使える反面、自分で気づいていない面は見えにくいものです。ひとりで集めた言葉に手応えがないときは、人に聞く方法を1つ足すと、見えなかった面が出てくることがあります。

1回で終わるか、続けて使うか

診断ツールやワークシートの多くは、1回やれば一区切りがつきます。記録アプリや日記は、続けて使うことで少しずつ材料がたまっていくツールです。就活や転職の準備のように期限がある場面では1回で終わるツールが使いやすく、期限のない日常の自己分析では、続けて使うツールのほうが、時間をかけて自分の傾向が見えてきます。

答えが返ってくるか、自分で書くか

診断ツールは、質問に答えると結果の言葉が返ってきます。ワークシートや記録アプリは、自分で書いた言葉がそのまま材料になります。返ってくる言葉は手早く手に入りますが、自分の経験と結びついていないため、エントリーシートや面接でそのまま使うと、具体的なエピソードが足りなくなりがちです。自分で書く言葉は時間がかかりますが、経験とつながった言葉として残ります。

種類別の主なツール

ここで紹介するツールの提供元や費用、登録の要否は、各ガイドの確認日時点の情報です。最新の内容は、それぞれのガイドと提供元のページで確かめてください。

診断ツール

質問に答えると、性格や興味、強みを表す言葉が返ってくるツールです。厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」の職業興味検査や仕事価値観検査、性格の傾向を見る16Personalitiesのように、登録なしで受けられるものもあります。強みを言葉にする診断には、会員登録が前提のものや、詳しいレポートが有料のものもあります。何を測っているかで結果が大きく変わるので、受ける前に「わかること」を確かめるのがおすすめです。選び方は無料診断ツールの選び方と適職診断の選び方、16Personalitiesと名前の似たMBTIの違いは16PersonalitiesとMBTIの違いで紹介しています。

ワークシート

紙1枚に書き出しながら、自分の経験や考えを整理する方法です。過去の気持ちの浮き沈みを線で描くモチベーショングラフ、年表で出来事をたどる自分史、やりたいこと・できること・求められることを3つの円で整理するWill-Can-Must、生活の8分野に点数をつける人生の輪などがあります。どれも費用はかからず、書いたものがそのまま手元に残ります。このサイトの各手法のページには、コピーして使える記入シートをつけています。

記録アプリ

毎日の出来事や気持ちを書きためて、あとから読み直せるアプリです。書いた記録が増えるほど、自分がどんなときに力が出るのか、何に心が動くのかといった傾向が見えてきます。アプリによって、書くことに特化したもの、診断やAIとの対話を組み合わせたものなど、できることが違います。比べ方は自己分析アプリの選び方で紹介しています。なお、このサイトの運営会社(株式会社ビルディット)は、記録アプリ「Stockr」を開発しています。

本

書き込みながら進めるワーク本、手法を考えた本人が書いた原典、考え方を広げる本があります。診断やワークシートで気になった手法を、考えた人の言葉で確かめたいときに頼りになります。選び方は自己分析の本の選び方で、3タイプ9冊を紹介しています。

人に聞く方法

家族や友人、同僚に、自分の印象や強みを答えてもらう方法です。そのまま送れる質問を使う他己分析や、自分が知っている自分と人が知っている自分を4つの窓で整理するジョハリの窓があります。費用はかかりませんが、答えてくれる人の時間をもらう方法なので、質問を絞って頼むのがこつです。

結果の扱い方と、気をつけたいこと

ツールの結果は、自分を表す言葉の「候補」として受け取る。診断の結果も、人からの答えも、その日の回答やその人から見えている面にもとづくものです。違和感のある結果は、思い当たる場面があるかを考えてみて、なければ無理に当てはめなくてかまいません。

ツールを次々に替えすぎない。結果に納得できないと、別のツールを探したくなります。ただ、種類の違うツールを2つ使っても手応えがないときは、ツールを増やすより、すでに出ている言葉を自分の経験と照らし合わせる時間をとるほうが、前に進みやすくなります。

登録した情報の使われ方を確かめる。転職サービスの診断のように、会員登録が前提で、結果が求人やスカウトの仕組みとつながっているツールもあります。登録する前に、利用規約で情報の扱いを確かめてください。

心の不調をツールで判断しない。自己分析のツールは、病気の診断や治療のためのものではありません。気分の落ち込みや眠れない状態が続くときは、ツールを使うより、医師やカウンセラーなどの専門家への相談を優先してください。

場面別のおすすめ

  • 就活:期限があるので、1回で終わる診断ツールで言葉の手がかりを集め、モチベーショングラフで過去の経験と結びつける組み合わせが使いやすいです。エントリーシートで使えるエピソードは、自分で書くツールのほうから出てきます。→就活の自己分析
  • 転職:仕事の経験があるので、キャリアアンカーの質問票やWill-Can-Mustで、譲れないものと次にやりたいことを整理してから求人を見る順番が合います。→転職の自己分析
  • 副業:本業で使っていない強みを探すのに、強みの診断と他己分析を組み合わせると、自分では当たり前だと思っていたことが強みとして見えてきます。→副業の自己分析
  • 日常:期限がないときは、記録アプリやジャーナリングのように続けて使うツールで、毎日の出来事から少しずつ材料をためていくのが気軽です。→日常の自己分析

ツールの使い分けメモ(コピーして使える)

ツールを使ったら、次のメモに1行ずつ書いておくと、結果がばらばらに散らばりません。ツールが増えても、1枚にまとめておけば、共通して出てくる言葉が見つけやすくなります。

使った日:
ツールの名前と種類(診断/ワークシート/アプリ/本/人に聞く):
出てきた言葉(3つまで):
いちばんしっくりきた言葉と、当てはまる自分の場面(1つ):
しっくりこなかった言葉:
次に使うツール(種類を変える):

使い分けたあとで

どのツールを選んでも、自己分析が深まるのは、ツールが返してくれた言葉や、書き出した言葉を、自分の毎日の出来事と照らし合わせたときです。使い分けメモの「当てはまる自分の場面」を、それからも見つけるたびに1行ずつ書き足していくと、ツールの言葉が少しずつ自分の言葉に置き換わっていきます。

よくある質問

自己分析ツールは、どれから始めればいいですか?
登録なしですぐ受けられる診断ツールを1つ受けて、自分を表す言葉の手がかりを集めるところから始めると手軽です。そのあと、ワークシートで自分の経験を書き出し、診断で出た言葉が当てはまる場面があるかを確かめると、ツールの結果が自分の言葉に近づいていきます。
診断ツールだけで自己分析は終わりますか?
診断ツールは、自分を表す言葉の候補を手早く集めるのに向いていますが、その言葉が自分のどんな経験に当てはまるかまでは教えてくれません。結果の一文を、自分の過去の出来事と結びつける作業を、ワークシートや記録で足すのがおすすめです。
いくつのツールを使えばいいですか?
まずは種類の違うツールを2つ組み合わせるのがおすすめです。たとえば、答えが返ってくる診断ツールを1つと、自分で書くワークシートを1つ使うと、外から見た言葉と自分の経験の両方がそろいます。同じ種類のツールをいくつも重ねるより、種類を変えたほうが、新しく見えてくることが多くなります。

どの手法を選んでも、結果を日々に活かすのは「書いて、読み返すこと」です。