自己分析SWOTのやり方。強み・弱み・機会・脅威の4象限で自分を棚卸しする

自己分析SWOTは、ビジネスで使われるSWOT分析を自分自身に当てはめて、強み・弱み(自分の内側)と機会・脅威(まわりの環境)の4象限で現状を整理する手法です。そのまま使える4象限表、埋める順番のコツ、注意点まで解説します。

わかること 強み 所要時間 30分〜
向いている場面: 転職就活副業
4コマでわかる自己分析SWOTのやり方。強み・弱み・機会・脅威の4象限で自分を棚卸しする

自己分析SWOTとは

自己分析SWOTは、企業の戦略づくりで使われるSWOT分析の枠組みを自分自身に当てはめて、強み(Strength)・弱み(Weakness)・機会(Opportunity)・脅威(Threat)の4象限で現状を整理する手法です。強みと弱みは「自分の内側」、機会と脅威は「自分を取り巻く環境」を指します。自分のことだけを掘る手法が多い中で、環境の変化とセットで考えられるのがこの手法の持ち味で、転職や副業のようにまわりの状況が判断に関わる場面で力を発揮します。

所要時間と道具

30分〜1時間。紙1枚を十字に区切るだけで始められます。スプレッドシートの4つのセルでも代用できます。

副業の検討に使う場合は、「機会」の欄を「自分の強みにお金を払う人がいそうな場面」に読み替えると、具体的になります。

向いている人・場面

  • 転職するか残るか、環境もふくめて判断したい人
  • 副業を始めたいが、何から手をつけるか決めかねている人
  • 就活で業界・企業選びと自己PRを一度に整理したい人

自分の内面だけをじっくり掘りたい場合は、自分史やモチベーショングラフのほうが向いています。SWOTは「内面×環境」の掛け算を考える道具です。

やり方ステップ

まず、この4象限表をそのまま使う

紙を十字に区切り、次の問いを手がかりに埋めます。下は転職を考えている人の記入例です。

追い風になるもの向かい風になるもの
自分の内側強み: 人から頼まれることは? 例: 資料づくりが早い。後輩の相談に乗ることが多い。弱み: 避けてきたことは? 例: 人前での発表が苦手。英語に自信がない。
まわりの環境機会: 使えそうな変化は? 例: 業界で人手不足が続いている。社内に公募制度ができた。脅威: 不利に働きそうな変化は? 例: いまの職種は自動化が進んでいる。

埋める順番

  1. 強みから書きます。3〜5個を目安にします。弱みから書き始めると、落ち込んで手が止まりがちです。
  2. 機会と脅威を書きます。新聞やニュースを調べ直す必要はなく、仕事や生活の中で実際に見聞きした変化で十分です。
  3. 弱みを書きます。あとで掛け算に使うので、「直すべき欠点」ではなく「事実」として短く書きます。
  4. 掛け算をします。ここからが本番です。強み×機会(強みを機会に乗せると何ができるか)、弱み×機会(弱みが邪魔で機会を逃していないか)、強み×脅威(脅威が来ても強みで守れるか)の順に、気づいたことを余白に書き込みます。
  5. 次の一手をひとつ選びます。掛け算で出てきた中から、今月やれそうなことをひとつだけ選んで丸をつけます。

ひとりで煮詰まったら

強み・弱みの欄は、自分で書くと偏ります。ジョハリの窓の形容詞リストを友人に送って選んでもらい、その結果を強みの欄に足すと、4象限の精度が上がります。

気をつけたいこと

  • 4象限を埋めただけでは何も起きません。この手法の価値は掛け算(強み×機会など)にあり、表を埋めて満足するのがいちばん多い失敗です。
  • 強みと弱みは裏返しです。「慎重」は「決断が遅い」でもあります。どちらの欄に書くかは状況次第なので、一度書いた振り分けを絶対視しないでください。
  • 機会と脅威の見立ては、未来の予測である以上、外れます。環境の欄は半年もすれば古くなる前提で、書いた日付を残しておくのがおすすめです。

やった後の次の一歩

SWOTで選んだ「次の一手」は、環境が変われば答えも変わる暫定の結論です。だからこそ、やりっぱなしにせず、一手を試した結果と、環境の変化に気づいたことを書き残しておくと、次にこの表を書き直すときの材料がそろいます。3か月後に同じ4象限を書いて見比べると、自分の変化と環境の変化が同時に見える——これはこの手法だけの楽しさです。どの手法を選んでも、結果を日々に活かすのは「書いて、読み返すこと」です。

よくある質問

強みが思いつきません。
自分の強みは、自分にとって当たり前すぎて見えないのが普通です。「人からよく頼まれること」「人より短い時間でできること」「やっていて苦にならないこと」の3つの質問に置き換えると出てきやすくなります。それでも出ないときは、友人に聞く手法であるジョハリの窓を先にやるのが近道です。
機会と脅威には何を書けばいいですか?
自分の外側で起きていることなら何でも書けます。業界の動き(人手不足・新しい技術)、会社の動き(新規事業・組織変更)、生活の変化(引っ越し・家族の状況)などです。コツは「良い・悪い」を先に決めつけず、まず事実として書き出してから、自分にとって追い風か向かい風かを振り分けることです。
ビジネスのSWOTと何が違いますか?
枠組みは同じで、分析の対象が「会社や事業」から「自分」に変わるだけです。ただし自分を分析する場合、弱みを書きすぎて落ち込んで終わる失敗が起きやすいため、本記事では強み×機会のマスから先に考える順番をすすめています。

どの手法を選んでも、結果を日々に活かすのは「書いて、読み返すこと」です。